バックナンバー 2012年5月
小満
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採光
ミラノ展示会で幸せになるための5の教訓 vol.5
今日の徳島はさわやかな晴れの天気となっています。
1年のなかでもこのくらいの時期が、いちばん大好きなバンドゥーです。
こんな陽気も一瞬で終わり、またすぐに猛暑がやってくるのでしょうか…。
そんなこんなで、ついに本日、ブログ連載LASTとなりました。
今日までおつきあいくださいまして、
ありがとうございます!
それでは、まとめ、いってみま~す。
5. セールストークを練習しとけ!
来場者の大多数は、当然のことながらヨーロッパの方々。
なかには「英語がしゃべれません!」という生粋のイタリアンの方々もお見えになる。
私は「ボンジョルノ!」ぐらいしか、当然ながら言えない…。歯がゆい…。
かつて、なんちゃってバイリンガルだったバンドゥー
(あくまでも“なんちゃって”なので、信用ならない英語です)も、
アメリカに1年間だけ住んでいたのは、もはや人生の半分近く前のこと…
=英語が錆びついて、言いたいことが言えない…
いや、待て。
そもそも“ホゾ”って、英語あるの…?
※辞書見たら載ってましたけど(ホゾ:tenon/ホゾ穴 :mortise)…
まったくなじみがないし、覚えられません!
〝貫”って、…英語でなんて言うねん!?
※私が持ってる辞書には載ってませんでした…。トホホ。
たま~に、構造についても質問される我々。
来場者「ここって、どうやって接合されてるんですか?」(商品の脚の接合部分を指して)
バンドゥー「えへへ、それはね、…秘密です!」
↑ バンドゥーが構造を知らないだけです…
が、企業秘密とするのは、それはそれで良いと思いましたが…
3日目、4日目…と、だんだん英語もポツリポツリとではあっても
若干スムーズに出てきはじめた頃に、展示会はもちろん終了。
かつ、自分が商品の説明について、知らないことが多すぎることが悔しくて悔しくて…(号泣)。
来年までには、もっと商品について理解を深めておくぞ!
あと、英語だけでなく、もう少しイタリア語も分かるようになっておくぞ!
(参考書はいっぱい買ったものの、
イタリア語は動詞の活用が英語の何倍もあるため、それだけですでに挫折気味…)
というわけで、教訓まみれでボロボロになって帰国し、
いまだに挫折しているバンドゥーでした…。
ボロボロのはずなのに…体重は3kg(!)ぐらい増えてましたけど…グスン。
※ちなみにまだその体重が元に戻りません…。
これらの教訓を活かして、来年は幸せに展示会を迎えるべく、
努力していく所存でございます。
最後に…とある路地で、ステキなウエディングドレスを発見して、
指をくわえてしまったバンドゥーなのでありました。
…もし日本にあったとしても、着る機会が訪れるかどうかが問題です!
できれば、こんなのも来年までに着て、さらに“幸せ”に展示会を迎えたいものですが…。
それはちょっと無理な注文か…。
ミラノ展示会で幸せになるための5の教訓 vol.4
こんにちは! 毎日登場のバンドゥーです。
今日はあいにくの荒れ模様の天気ですが、みなさんいかがお過ごしですか?
こうやってブログを書いていると、だんだん楽しくなってきました。ムフ。
というわけで、4回目です。
4. 履きなれない靴はやめとけ!
事前のワークショップでのミーティングで、
服装は「フォーマルな格好で!」と、
デザイナー諸子に言われ、
「ちゃんとした服なんて持ってないです!」
と『ミレニアム(ドラゴン・タトゥーの女)』のリスベット並な返答をしてしまったバンドゥー。
仕方なく、10年前に買ったスーツを引っ張り出し、
若干ヒールのあるパンプスを履いて、展示会に臨んだのだが…。
あっ、足が…
足が~っっっ!
と、叫びたいぐらいの痛みで、↓ こんな感じになります ↓
…脚のあまりの痛みでうなだれている…というのはウソですが、
脚の痛みとむくみで、気持ち的には常にこんな感じでした。
ずっと立ちっぱなしでどうにもならないほどパンパンになる足。
しかも痛くて痛くて、立っていられまへん…。
2日目からは、ギャラリーまでの道のりはVANSのスリッポン(スニーカー)をはき、
(昨日のブログの写真を見ると、足元はVANSなのが分かります)
展示会開始と同時にパンプスにはき替えてみる。
少しでも苦痛を和らげようとの試みである。
でも、当然ながら、そんなの気休め程度。
展示会中は痛みとむくみで顔にはゆがみ…。
3日目、ついにスーツなのにVANSのスリッポンをこっそりはいたまま、展示会でも対応を。
すると、たまたま来場してくれたミラノ在住の男性が、私の足元をふと見て、
「Oh! VANS!? ナ~イス! ク~ル!」
と、言ってくれ、「これで御の字じゃん…」と開き直ったバンドゥー。
スーツに気を留められることはなかったのに(当然である)、
VANSのスリッポンは好評だったのか!
結論として、社長の口からも
「来年は、もっとカジュアルな格好で対応することにしような…」
という言葉が!
社長は4日間スーツにネクタイという、
私なんかよりさらに窮屈な姿で対応をしたのですが、
実際はそんなフォーマルじゃなくてもいいのでは…という判断となったわけです。
賛成、大賛成です!
次回、最終回へつづく…
ミラノ展示会で幸せになるための5の教訓 vol.3
おはようございます! バンドゥーです。
新しい週のはじまりですが、今週も頑張ってまいります!
工場はもちろんフル稼働しておりますよ!
というわけで、連載も中盤になりました。
もう少しおつきあいくださいませ。
3. CD-Rは日本で買え!
展示会が始まった。
全く無名の宮崎椅子が、ブレラ地区とはいえ、
ひっそりとした路地裏で個展を開催しているわけですから、
どちらかというと悲観主義者の私は、
「そんなにお客さん、来ないでしょうよ」と思っていたんですけど…。
いざ展示会へ行くぞ! とホテルを出発する前のロビーでのひととき。 ↓
いざ、蓋をあけてみると…
思いのほか、ぞくぞくとやってくる人々(驚)。
さらに、来場者は2日目、3日目、と日を追うごとに増えていく…!
プレス関係者もやってきては、当然のことながら、
開口一番「プレスキットをくれ!」と言う…。
え~と…そんなの、用意してないのですが…。
っていうか、ぷれすきっとってナンデスカ…(汗まみれ)。
いちお、展示商品の写真データは、持参したノートPCに保存してあり、
「ほしいっていう人には、現地でCD-Rに焼いて渡せばいいさ…へへ~ん」
と簡単に考えていた宮崎椅子。
甘かった…。甘すぎた…。
まず、そのへんにCD-Rを売ってるとこなんてない!
スーパーマーケットになんて、CD-R置いてない!
コンビニ? そんなものイタリアにはございません!
じゃあ、CD-Rはどこで買えば…?
イタリア在住のデザイナー猪田さんに聞いたらば…
「実は私、日本に帰ったときに買い貯めして帰るんですよ…」
ぎょえ~っ! やっぱり! ア●クル様!?
いやいや、ヤ●ダ電機!? ビッ●カメラ!?
イタリア在住経験者のデザイナー村澤さんに泣きついて、
どうしましょう…?と相談したら
「ちょっとその辺で探してみます!」
と、颯爽と街角を歩いていってくださった村澤さん。
頼りになります…(感涙)。
そして、小一時間して戻ってきた、村澤さんのその手には、ビニール袋が!
中身はもちろんCD-R。
近くにあったアップルストア(あの“アップル”です!)に入って、
ダメもと「CD-Rない?」と聞いたら、「分けてやる!」と、
なんと、1枚2ユーロ(!220円!)で売ってくれたそうです…。高っ!
…というわけで、日本でスピンドルケースのCD-Rをしこたま買って、
今度はもっと早くに写真データCD-Rを作っておかねば…
っていうか、プレスキット、ちゃんと事前に用意しとけ!
という教訓なのでした。
こんな教訓、みなさんに笑われちゃうと思いますけど…。スイマセン。
次回へつづく…
ミラノ展示会で幸せになるための5の教訓 vol.2
おはようございます。バンドゥーです。
天気のよい土曜日ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
ピクニックに行きたいなぁ…
と、思ったりもするのですが!
宮崎椅子製作所、今週の土曜日はフル稼働しています!
それでは、連載2回目、よろしければ読んでやってください。
2. イタリアへの荷物はEMS(国際スピード郵便)で送るな!
今回の展示会で、来場者のみなさまに配布するために…と製作したパンフレット。
300部は持っていこう! と、ミラノに旅立つ直前に別便でギャラリーに送る手配をした私。
いろいろと比較検討した結果、一番早く到着しそうなのは、
郵便局のサービスであるEMS(国際スピード郵便)。
だが、ちょっとイヤな予感がしたために、すべてをEMSで送らず、
半分はヤマト国際宅急便で送ることにする。どちらも料金はほぼ同じで、かつ、
webで確認すると、イタリアに到着するのは6~8日後となりそうである。
さて、同じ日(4月6日)に集荷に来てもらい、
郵便局のEMSはかなりのスピードで翌日には日本の通関を通過。
早々と日本を旅立って行きました。
ヤマトの方もEMSの3日遅れで日本から出たことは確認。
予定通りならば、遅くとも搬入の日までにはギャラリーに到着するはず!
…だったのですが、
搬入の日、ギャラリーに到着していたのは、ヤマト国際宅急便で送った方の1箱のみ。
我々がミラノ入りした日の13日にはすでに到着してました。バッチリじゃん!
さてさて、もう1箱は…?
4月16日の設営日@ギャラリー。
みんなで一生懸命、白いダンボールを組み立てます。
そうこうしていると、わ! なんか配送業者がやってきた!
おお、荷物を出してこちらに向かってくる!
きたか、ついにEMSもきたか! と思い、
意気揚々と受け取りにいくバンドゥー。
社長も「お、なんか届いたぞ」↓
届いたのは…
展示会の情報と広告を掲載したINTERNIのガイドブックやら、フラッグやら…。
(これも大事なツールだったのですが)
というわけで、EMSの荷物の状況をwebにて追跡!
4月12日にマルペンサ空港に到着して通関待ち
(↑要するに我々より早くミラノに到着している)、
そこからま~~~~~~~ったく動きがない!
結局、展示会が終わっても、我々がミラノを後にしても、
ずっとマルペンサで通関待ちのままのEMS…。
動きがあったのは、なんと4月27日で、
最終的に荷物が到着したのは5月2日…。唖然…。
イタリア在住の方に聞いたらば、
今までの経験上、なぜかEMSはイタリアだとなかなか届かない(!)らしく、
普通のエアメイルの方が早いくらいで、確実なんだとか。
そういえば、以前にイタリアに書類をEMSで送ったときも、
1カ月近く届かなかったような…。
たまたまかと思ったら、それが普通ということが今回判明したのでありました!
高い料金払ったのに、本当にもったいない…。
今度からは「イタリアに送るときはEMSを使わない!」と心に誓ったのでありました。
ちなみに、EMSは他の国にはきっとスピーディーに届くはずです。
イタリアに向けてのEMSが要注意!ということなので、誤解なさらないように。
日本の郵便局さんは悪くないんだけれど、あえて全部公表させていただきます。プンスカ。
次回へつづく…
ミラノ展示会で幸せになるための5の教訓 vol.1
こんにちは。バンドゥーです。
先月、ついに宮崎椅子“初”のミラノにおいての個展が開催されました。
私はもちろん、宮崎椅子に関わるすべての人にとって“初”。
なにがなんだかわからないままに、出発の日は来てしまって(遠い目…)、
そして気づけば、その展示会からすでに1カ月が経とうとしている今日この頃。
準備はもちろんしたけれど、展示会を終えて得られたのはたくさんの教訓の数々。
その一部を、ご報告したいと思います。(連載5回!おつきあいくださいませ!)
1. トランジット(経由)の際は、余裕をもったスケジュールで!
もともとH.●.S.さんが手配してくれた今回のフライト。
関空→ヘルシンキ(フィンランド)、ヘルシンキ→マルペンサ(イタリア・ミラノ) と、
乗り継ぎをして向かうのだが…
関空からの出発が30分近く遅れてしまい、結果到着も30分の遅れ。
そもそもトランジットのための時間は1時間しかないという強行スケジュールのため、
ヘルシンキに到着したときは、すでに搭乗開始時刻になっていたという始末…。
でも、ヘルシンキではパスポートコントロールも通過しなければいけないし、荷物の検査もされるし…。
結果、「これが最終の案内となります~」とヘルシンキ空港にて、
我々宮崎椅子チーム3人の名前が呼ばれるという事態に…。トホホ。
H.●.S.さん、もうちょっと余裕があるフライトスケジュールに、なぜしてくれなかったんでしょうか!?
しかも、そのせいで(確定したわけではないけど、90%それが原因だと思われる)
3人全員のスーツケースがミラノに一緒に到着しないというアクシデントのおまけつき。
踏んだり蹴ったりです !
ヘルシンキに置き去りにされていたスーツケースは到着日翌日の18時頃、
ホテルに無事到着しましたが…。
はじまりからげっそりな事態となってしまいました…。
次回へつづく…