バックナンバー 2012年7月

バンドゥーの楽しい実験その2 「その凹みは直るか!?」

2012年7月31日 by Bang-do

オリンピック観戦で寝不足のバンドゥーです。

昨晩は「マジャール移動」という技(の名前だけ)を覚えました。

っていうか、開会式のエリザベス女王(!)とダニエル・クレイグ出演の

007ショートムービーとその演出、ご覧になりましたか!?

バンドゥー、一瞬にして度肝を抜かれてしまいました。

ダニー・ボイル、やっぱりスゴい!!

 

…と、オリンピックネタで興奮してしまいまして、失礼いたしました。

 

今日は、木工業界に入ってまだ2年足らずのバンドゥーが、

めちゃくちゃビックリした技を実験形式でご紹介。

本日のその内容ですが、

木工に携わる人や、販売店さんからは、

「そんなことも知らんかったんか!」とバンドゥー非難囂々になりそうですが…

この技を初めて知ったときの感動を伝えたいと思いますので、

あえてご紹介させていただきます!

 

実験といえば、先日のDC10のメッシュ実験もありましたが、

これからはバンドゥーが実験担当です。

何か、「こんな実験しろ」という依頼ありましたら、お寄せください。

できる範囲で行います。

 

というわけで、本日の実験スタート♪

 

1. まず用意するのは、凹みまくった端材。本日はチェリー材です。

今回の実験はこの「木材の凹みを直してみる!」なのであります。

どうやって凹ませようか…と、組立場の主のOさんに相談したら、

おもむろに金槌を取り出して、ガンガンガンガンガン! と、

この端材をすごい勢いで20回ほど叩きまくって(笑)凹ませてくれました。

見た目は地味ですが、結構凹んでます。

というわけで、これが「BEFORE」画像。

 

2. 用意するのはアイロンとウエス。

なんともお手軽。ご自宅でも用意できますね♪

ちなみに、バンドゥーの住まいには最近アイロンが導入されましたが…

滅多に使いません! ハンカチは常にくしゃくしゃです!

 

3. ウエスをじゃぶじゃぶと濡らします。水が滴るほどに濡らすこと!

しぼらなくてもいいんですって。っていうか、「しぼるな!」

 

4. いよいよアッツアツのアイロン登場!

びしょびしょのウエスを、1.でご覧いただいた凹み部分にかぶせまして、

その上からアイロンでジュージューやります。

前側の先を下にしたり、後ろ側を下にしたり、端材を軸にアイロンがシーソーになったような要領で、

アイロンを繰り返しかけます。濡れたウエスから湯気がもわもわ。

※手タレ出演:組立場の主O さん

 

というわけで、そんなアイロンぐりぐりをやること5分程度。

ウエスの水分が足りなくなったな…と思ったら、水をこまめに足します。

こうやって水分をアイロンで熱してスチームすることで、凹みが膨らむんだそうです。

 

5. これ、「BEFORE」と同じ木材です。

(その証に側面の黒い模様が一緒なのがわかりますよね?)

凹みがな…なんと…ほとんどなくなりました…。これが「AFTER」です。

激しく割れたりして、木の繊維が切れたりしているものは

さすがに完全復活とまではいかないでしょうけれど、

ちょっとした凹みなら、こんな風に直せるなんて…。

本当に初めてその技を見たときは、めちゃくちゃビックリしました。

もう一度、念押しで、「BEFORE」と「AFTER」の画像を並べてみますよ!

↑ BEFORE ↑            ↓ AFTER ↓

どーですか! 不器用なバンドゥーでも、できちゃいますから、あら不思議!

というわけで、ちょっとした凹みで落ち込まずに、

この方法で修復を試してみてはいかがですか(オイル仕上げの木製家具なら)!

オイル仕上げのものなら、こうやって膨らませて、サンドペーパーかけて、

再度オイルを塗ればほとんどキレイに復活です♪ いや~、スゴイ!

 

ただ、この実験がすべてではないので、ご参考までに…ということで、ご了承ください。

それではまた、お会いしませふ。

 

試作

2012年7月30日 by 吉永圭史

 

新作椅子の1次試作。

 

図面で表現できないところは、職人の腕と勘で。

 

ワイドサンダー

2012年7月29日 by 吉永圭史

 

木取り場から送られてきた角材は、かんな刃の跡が付いているので、

 

このワイドサンダーで表面を平らに研磨します。

 

箱型の機械の中に、3種類の荒さのサンドペーパーが、ローラーで回転していて、

 

材料をベルトコンベアーで流していきます。

 

作業しているのは、ベテラン黒川さん(くろピー)。

 

COOL BIZ

2012年7月28日 by 吉永圭史

 

宮崎椅子の、夏の模範的な着こなし。

 

木取り場

2012年7月27日 by 吉永圭史

 

木取り場は、製作のはじめの一歩。

 

入荷した材料を管理し、各椅子の部材に決められた寸法に製材する場所です。

 

現行の自社製品で約50アイテム、部材にするとその数は…。

 

木目、色目、節、白太、虫喰いなどを目視で選り分けて、角材に加工していきます。

 

また、これから先の加工の段取りを見据えて、的確に材料を供給するとても重要な場所です。

 

木取り場を切り盛りするのは、ヒゲメガネの人物、宮本さん(アニキ)。

 

年代物でいいボロ味の、VWビートルに乗る、踊る阿呆です。

 

社内会議

2012年7月26日 by 森本千聖

 

4年に1度のお楽しみの話し合い…。

 

をしていたら社長からお茶の差し入れ!!

 

ありがたやーと飲んでみたら、予想外の香ばしさ!!

 

話し合いはそっちのけで一同とうもろこしのひげ茶に夢中。

 

ちなみに社長もはまっているそうです。おすすめです。

 

と、話はそれてしましまいましたが、

 

11月にむけて随時進行しております。

 

みなさん、お楽しみに!!

 

UU chair

2012年7月25日 by 吉永圭史

 

UU chairのアームと前脚の、出隅コーナー。

 

荒目のサンダーで、カエリを研磨して、形を整えたところです。

 

組み立て場

2012年7月24日 by 吉永圭史

 

日差しが強くなってきて、スカイライトチューブが本領発揮。

 

北側で、窓の少ない組み立て場も、日中はこの明るさ、蛍光灯要らずです。

 

お天道様が、照ったり、翳ったり、すると、工場内も明るくなったり、暗くなったり。

 

内に居ながら、外を感じられます。

 

ここで何やら、一人椅子の修理をしているのは、組み立て場のぬし、岡田さん(画伯)。

 

実は、宮崎椅子歴は、一番長いのです。

 

大暑

2012年7月23日 by 吉永圭史

 

昨日は大暑。

 

暦には、「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」とあります。

 

これから立秋までの期間も大暑と呼ぶのだそうで、もう夏の真っ只中ですね。

 

工場内は熱気むんむんで、水分補給が欠かせません。

 

ですが、この蛇口、首を横に振ったまま固まっていて、口を漱ぐにも顔を洗うにもちょっと不便。

 

でも、この枯れた質感好きです。

 

これから益益、暑さ厳しくなることと思いますが、みなさま、どうぞご自愛くださいませ。

 

モンドリアン

2012年7月22日 by 吉永圭史

 

トイレの横の、ブロック壁の妖しい空間。

 

いつも湿っていて、なんとなく物置で、ドアは常に開けっ放し、でも誰も近寄らない。

 

この部屋の奥に鎮座する箱型の物体、コンプレッサーという機械。

 

工場で電力の次に大切なエネルギーは、圧縮空気の力。

 

空気を圧縮するのがこのコンプレッサーです。

 

コンプレッサーで圧縮された空気は、工場内に張り巡らされたパイプラインで供給されます。

 

服や体に付いた木屑を払うブロワーや、ドライバー、サンダー、タッカーのような手持ちの道具や、

 

cncのような大型の木工機械に至るまで、圧縮空気の力が欠かせないのです。

 

とはいえ、やはり妖しいので、スイッチを触る以外ほとんど誰も近寄りません。

 

うーん、でも、よくよく眺めてみると、モンドリアンのコンポジションに見えてきた…。

 

 

新作の試作

2012年7月21日 by キハラ

 

梅雨も明けて、夏が来ましたね!

 

近頃、宮崎椅子の工場では、見慣れぬ部材がちらほらしています。

 

いったいどんなものができあがるのでしょうか。

 

11月が楽しみですね。

 

UU chair

2012年7月20日 by 吉永圭史

 

cncで削りたての、UU chairのアーム。

 

U chairの背もたれにUの字のアームがついたのでUU chair。

 

フィンガージョイント加工した上部に、チョンとカエリがあります。

 

脚とアームの出隅コーナーの内側にRをつけるためのものです。

 

これがないと内側にRがつかないのと、フィンガージョイントに隙間が出来てしまいます。

 

触るとすぐに折れそうですが、このカエリを残すのに全体を6mm削り落としています。

 

材料と手間はかかりますが、製作上のちょっとしたこだわりです。

 

わけあり

2012年7月19日 by 吉永圭史

 

 

木を削り出すと、目立つ大きな節が出てきたり、大きなシミやヒビが入り込んでしまうことがあります。

 

その中で、普段使いには強度的に遜色ないものを、わけありとして、少しお安く出しています。

 

いつもなら、加工途中でそれが見つかると、その部材は廃棄することが多いのですが、

 

近頃はそれをとっておいて、残りの部材も追加して、わざわざ一脚に仕上げています。

 

わけありを沢山貯めておいて、みなさんに楽しく、お安く、買っていただこうと企てています。

 

中には節やシミといっても、別嬪さんのほくろに見えるものや、木の生命力を感じるものなど、

 

魅力的なものもあり、一言でわけありと言っても玉石混淆。

 

沢山のわけありの中から、みなさんのお気に入りの一脚を見立ててもらえればと思います。

 

詳しくはまだお伝えできませんが、早い者勝ちになること必至。

 

全国のみなさま、11月はいざ徳島。

 

あっ、hataのわけあり発見。

 

DC10のメッシュで実験!

2012年7月18日 by Bang-do

梅雨が明けて、汗腺が開きっぱなしのバンドゥーです。

毎日ドロドロになるほど汗をかいているんですけど、なぜ体重は減らないのでしょうか…

ミステリーですね。

みなさんも、熱中症などにはくれぐれもご注意ください。

 

と、そんな話はさておき。

 

先日、DC10をご展示いただいている某ショップ様より、

「DC10のメッシュに汚れがついたらどうなるのか、お客様から問い合わせがあったので、

バンドゥーさん、調べてもらえませんか?」

とご依頼をいただきました。

どうせ実験するなら、我が家でカレーを作る日にしよう! と思い、

つい先日、ようやく実験させていただきました。

S様、たいへんお待たせいたしまして、申し訳ございませんでした。

 

というわけで、ある日の夜更け、

バンドゥーはキッチンの一角にペーパータオルを敷き、

そこに、小さく切ったDC10のメッシュに、

それぞれ「ソース」だの「カレー」だのと記載したシールを貼ったものを並べます。

気分はもはや、小学校の夏休みの宿題、自由研究気分です。

 

あとは、シールの記載通りに、メッシュにちょろちょろ、ぶちゅぶちゅと、

いろんなものをつけていきます。

そして、一通り終わったところがコレ。↓

上段左から、コーヒー(我が家のコーヒーは、ネ○カフェの黄金混合<勝手に和訳>ですよ、もちろん)、ソース(中濃)、カレー(地中海ブレンド)、

下段左から、しょうゆ(激ウマの香川は鎌田のだし醤油←超オススメです)、ケチャップ(デ○モンテ)、ごま油(か○や)、ギョーザのタレ(+ラー油)です。

きちゃない写真ですいません…。

なぜこんなラインナップになったのか…、私もよく分かりませんが、

なんとなくキッチンで目についたものばかりです。

赤ワインも試したかったんですけれど、バンドゥーの家には、そんな高級なものがございませんでした(涙)。

 

とにかく、メッシュですから、ほとんどの液体がメッシュをスルーして、

下のキッチンペーパーに吸収されてしまいました。

コーヒーは、威力を最大にしようと、粒をそのままメッシュの上におき、そこに水をかけて溶かしました。

そして、このまま一晩置きます。

 

ZZZZZ…..

 

さて、翌朝。

それぞれのメッシュについていたいろいろを、濡れたティッシュでふきとってみます。

結果コレ↓  ※ペーパータオルは替えました(一目瞭然ですが)

……。

たぶん、この微妙な画像ではいまいちわからないと思いますが、

ほとんどすべて、変色などせずにキレイなままでした。

ただ、1つ。ヤツの威力はやはり侮れません…。

それは、

 

カレ-!!!!!

 

ふいてもふいても、メッシュは美しいカラシ色に染まっており、そのシミは落ちることはありませんでした…。

ターメリックおそるべし!

反対に考えると、カレーはステキな染料にもなるかもしれません。

 

というわけで、結果といたしましては、

DC10のメッシュは汚れに強いですが、

とにかく何かしらの汚れがついてしまったときは、すぐに拭き取ってくださいませ。

ただ、この実験がすべてではないので、ご参考までに…ということで、ご了承ください。

新聞沙汰

2012年7月17日 by 吉永圭史

 

スタッフルームに貼ってあっったのに、お伝えするのを忘れていました…。

 

ずいぶん前ですが、6月14日の徳島新聞に、ミラノ展示会について掲載していただきました。

 

ありがとうございます。

 

海の日

2012年7月16日 by 吉永圭史

 

会長(ばあちゃん)は、せっせと草むしり。

 

小太郎は、ほんのりシャンプーの匂い。

 

小太郎のアサガオ

2012年7月15日 by 吉永圭史

 

小太郎は

 

アサガオカーテンで

 

暑気払い

 

mother tool

2012年7月14日 by 吉永圭史

 

夏の足利遠足2012 木のちいさな家具店

 

2012.7.29(日)-8.12(日)

 

足利にあるmother toolのお店では、仲間のデザイナーやメーカーの企画展示会を「夏の足

利遠足」として毎年企画しています。今年は日本各地から木のちいさな家具を集めた「木のち

いさな家具店」を開催します。生活の中では脇役に見られがちだけど、デザインもよく機能的

なちいさな家具を集めました。どうぞ遠足気分で、気軽に遊びにきてください。

 

●オープニングレセプション

2012.7.28(土)19:00―21:00 持ち込み大歓迎です。

デザイナーの村澤一晃さんが在店します。

 

●ワークショップ「木の椅子と箸とおいしいお弁当」

2012.8.5(日)12:00-13:00

参加費1,500円(お弁当つき)

定員10名。申し込み先着順。

座り心地のよい木の椅子に座り、もっとも身近な木製品、割り箸でおいしいお弁当を食べなが

ら、木のこと、森のことを学ぶお話ワークショップ。詳しくはホームページにて。

 

協賛

asahineko/kitoki/こいずみ道具店/園田椅子製作所/テーブル工房kiki

平安工房/miyakonjo product/宮崎椅子製作所/monokraft/ワリバシカンパニー

 

mother tool

〒326-0813

栃木県足利市昌平町2352-1

TEL:0284-43-3354

www.mothertool.com

 

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村澤さんから、素敵なイベントのお知らせが届きました。

 

いつもお世話になっているmother toolさんの企画展です。

 

2010年は、出張こいずみ道具店

 

2011年は、出張kiki展

 

そして今年は、宮崎椅子初参戦です。

 

GAMBAbolt stooldandanENNE kidshozuki stool

 

で、皆様のお越しをお待ちしております。

 

場所は、”坂東の大学”の誉れ高い、足利学校のご近所です。

 

どうぞ、お誘い合わせの上、ご参加ください。

 

あっ、村澤さんの落款かっちょいい。

 

風船サンダー

2012年7月13日 by 吉永圭史

 

風船サンダーという機械で研磨しているのは、hataの笠木。

 

名前の通り、ゴムの袋を空気で膨らませ、筒状のサンドペーパーを被せています。

 

その袋をモーターで回転させ、椅子のパーツを押し当てて研磨します。

 

中に注入する空気の量を調節して、

 

平たい面は硬めに、

 

丸みのある面は柔らかめに、

 

という具合に使っています。

 

kuku

2012年7月12日 by 吉永圭史

 

kukuの後ろ脚。

 

前貫に挿し込むホゾを加工している様子。

 

アームのキャンティレバー構造が

 

”く”

 

の字で、椅子を斜め前から見ると

 

”くく”

 

と読めます。

 

よくよく見ると後ろ脚も

 

”く”

 

の字で、ほぼ

 

“く”

 

の字でできた椅子。

 

背もたれは布張りタイプと、無垢板タイプがあります。

 

無垢板タイプの名前はkuku mukuで

 

”くくむく”。

 

加工しているT羽さんも

 

”く”

 

の字姿勢。

 

デザインした小泉さん

 

”くくく…”

 

と、ほくそ笑んでいるかも。

 

なんだか、

 

”く”

 

の字ばかり見ていると、ゲシュタルト崩壊が始まりそうです。

 

むむむ…。