バックナンバー 2013年2月
こものたち
雨水
25年
今日、木取り場の兼松さんが定年を迎え、最後の仕事となりました。宮崎椅子で主に木取りを担当していました。手の皮は分厚くパリパリ、普通にしていても5本の指がパッと開いた状態です。重くて大きい材木を掴むために順応した25年モノ。これからは孫と遊ぶ手になりそうです。兼松さん、本当にご苦労さまでした。
山椒は小粒で…
宮崎椅子製作所の新しいカタログが完成しました。デザイン、編集、撮影はエーランチさん。印刷はパスワークさんです。前回の「椅子と人。」は2009年製作でしたので、その後発表した製品を印刷物で紹介できずに何かと不便をおかけしていましたが、この新しい「椅子の成る木。」は、2012年の「デザイナーたちのおとしもの3」で発表した製品までをご覧になれます。サイズはA5判で半分の大きさになりました。ですが内容は充実しています。製品写真はもちろん、全てのテキストに英語の対訳付き、製作の過程を順を追って写真付きで説明したり、宮崎椅子のものづくりの概念を分りやすいイラストで表現したりと、「ひりりと辛い」内容となっています。取り扱っていただいている販売店のみなさまへは1部ずつ無料配布させていただく予定ですので、どうぞよろしくお願いいたします。
椅子の成る木。
定価 本体800円+税
2月の寒空。
M WORKSHOP
K WORKSHOP
先週末のワークショップの様子です。村澤さんと小泉さんのワークショップは、隔月でかれこれ十年以上も続いているもんなんで、kikiさんと宮崎椅子との間では、これはもう伝統の年中行事なんだという共通認識に達しています。宮崎椅子の今回のお題は○○チェア。○○できる椅子のことです。今回が1次試作ですが、4月のミラノの個展で発表するため製作に費やす時間は僅か。今回、小泉さん椅子の製作担当は社長です。cncを使い細かいディテールも再現して綺麗に作られていたものの、やはり1次試作は形にならなければ分らないことだらけ、至る所に違和感があったのか、小泉さんは早速ペンを入れ始め、切った貼ったの手直しが始まりました。そのテキパキとした作業の様子には目が釘付けになってしまい、クリエイションの現場といった感じがしました。この模様はエーランチさんのプロモーション映像に収録されているのでみなさんお楽しみに。