モルダー
ギャングリッパーで縦割りのこま切れにされた材木は、表面は鋸の跡が粗く、矩(かね=90°)が出てませんので、このモルダーという機械に通されます。高速で回転するカンナ刃が4軸あり、ローラーで材木を送りながら、4面を平滑にかつ矩を出し、寸法も0.1mm単位で揃えます。モルダーを通った材木は、ベルトコンベアーに乗り、所定のところまで来ると、スイッチにこつんと当たります。スイッチに反応して横から2本のアームがびよーんと伸びて、材木は押し出されます。押し出された材木は、あらかじめ置かれた木製パレットの上に載り、次々と並べられ重ねられていきます。オートマチックな様子を見ていると、ピタゴラスイッチみたいで楽しいのです。また、この機械は取り付ける刃物の選択肢が多く、Rを取ったり、フィンガージョイントや本実加工、相しゃくり加工なども可能です。ちなみに現在の事務所、スタッフルーム、ショールームのフローリングは、全てこのモルダーで加工したんですよ。