曲げ記
普段の木取りの仕事では節や割れを避け、それぞれの部材寸法へと仕上げていきます。
その中で一つ一つの材料の木目の流れに注視することはあまりありません。(目切れを除いて)
しかし曲げ木となるとそういうわけにはいかないようです。
ひとたび、曲げはじめると木は自らを主張するように目の流れに従ってあっちへこっちへ。
一本一本の角材に個性があること、生き物であるということを再確認。
故に木取りよりよりミクロな目で木材を見なければいけない曲げ木は、木の見る目を肥やしてくれます。
2013年10月28日22:43 by 宮崎悠輔