秋分
暦には、「陰陽の中分なれば也」とあります。(9月22日)
昼と夜の長さがほぼ同じになる日ですね。厳密に言うと昼がちょっとだけ長いそうです。
陰と陽、光と影、+と-、相反するものって世の中にたくさんあると思います。どちらが大事、良い、悪いということではなくて、対になって存在しているもんなんでしょうね、きっと。日常のことで言うと、「ハレ」と「ケ」もそう言えるかもしれません。最近のぼくたちにとっての「ハレ」は11月に行うおとしものなんですが、それまでの日々って「ケ」なんですよね。個人的には「ケ」があって「ハレ」があると思っているのですが、「ケ」ってなんだか地味な感じです。
先週の金曜日からトップページに、おとしものまでの日数を刻むカウントダウンタイマーが表示されていて、デジタルな趣で、それ見よがしに「ケ」の時間を無機質に削り取っています。それって意味のあることかどうかは分りませんが、その時間の中でも、ありがたいことに、注文いただいた椅子の生産は続けているわけでして、おかげさまの日々を過ごさせていただいています。
でも、よくよく観察してみると、昨日まで暑かったのに、今朝は肌寒いくらいで、地面近くまで朝霧がかかったとか、出勤途中に今朝もこの車とすれ違ったとか、珍しいトンボが工場の中に入って来たとか、カエルがぴょんと跳ねたとか...、具体的に挙げればキリがないし、こんなことを言っていると恥ずかしくなってきちゃうんですけども、毎日同じようで違う日々を送ってるな、と思います。そういうことを感じ取る「余裕」って、持ち続けて居たいものです。