バックナンバー 2012年9月
ゴーヤプロジェクトおわり
この夏を3倍楽しくしてくれたゴーヤが枯れました。
強靭な生命力で、身を張って日陰を作り、みんなで食べきれないくらいたくさんの実をつけて。
ゴーヤチャンプルは苦くて美味しい人生の味。
残った実は黄色くなって裂開し、その真っ赤な種を地面に落として一生を終えました。
来年は二代目ゴーヤブラザーズが自ら生えてくると思います。
ありがとうゴーヤ!来年もよろしくお願いします。
ペア
「みんなで作る。」が宮崎椅子のスタンス。
一人ではちょっと大変な作業は二人で。
「前で取って!」と声をかけ、ワイドサンダーでテーブルの幕板の表面を研磨しています。
長くて重い、量もたくさん、でも二人でやれば時間もエネルギーも半分以下になります。
なぜかこういう時って、男女ペアなんですよね、何でなんでしょうね、その方がうまくいくのかな?
不思議です。
まだ若干の余裕がございます
コイルスプリング
ミシンと縫製
先週の土曜日、大阪に行ってきたのでしたー。
インテックス大阪でやっていた国際アパレルマシンショーに行ってきました。
マシンショーの写真はないのですが、最新のアパレルマシンは凄い!!
アパレルに関する全てのマシンがそろっていて、「あー服ってこんな風にできるんだ。」
と最新設備が整った工場見学をしている気分でした。
布をセットしたらもうあとはマシンが勝手に刺繍してくれたり、切ってくれたり、印刷してくれたり、運んでくれたり…
機械って凄い!!
そうは言っても職人技が必要な部分もまだまだあります。
布を引っ張ったり、いせこんだり微妙な調節をしながら縫って出る立体感は機械にはまねできません!!今はね。
写真は縫製担当の滝本さん。
宮崎椅子のほとんどの縫製は滝本さん製と言っても過言ではありません。
私のお師匠さまでもあります。
宮崎椅子、木部だけじゃないぞ。ただ今縫製強化中。
秋分
暦には、「陰陽の中分なれば也」とあります。(9月22日)
昼と夜の長さがほぼ同じになる日ですね。厳密に言うと昼がちょっとだけ長いそうです。
陰と陽、光と影、+と-、相反するものって世の中にたくさんあると思います。どちらが大事、良い、悪いということではなくて、対になって存在しているもんなんでしょうね、きっと。日常のことで言うと、「ハレ」と「ケ」もそう言えるかもしれません。最近のぼくたちにとっての「ハレ」は11月に行うおとしものなんですが、それまでの日々って「ケ」なんですよね。個人的には「ケ」があって「ハレ」があると思っているのですが、「ケ」ってなんだか地味な感じです。
先週の金曜日からトップページに、おとしものまでの日数を刻むカウントダウンタイマーが表示されていて、デジタルな趣で、それ見よがしに「ケ」の時間を無機質に削り取っています。それって意味のあることかどうかは分りませんが、その時間の中でも、ありがたいことに、注文いただいた椅子の生産は続けているわけでして、おかげさまの日々を過ごさせていただいています。
でも、よくよく観察してみると、昨日まで暑かったのに、今朝は肌寒いくらいで、地面近くまで朝霧がかかったとか、出勤途中に今朝もこの車とすれ違ったとか、珍しいトンボが工場の中に入って来たとか、カエルがぴょんと跳ねたとか...、具体的に挙げればキリがないし、こんなことを言っていると恥ずかしくなってきちゃうんですけども、毎日同じようで違う日々を送ってるな、と思います。そういうことを感じ取る「余裕」って、持ち続けて居たいものです。
革にマーキング
マスキングテープを細かくちぎるとマーキングテープに。
革にペタペタ貼り付けていきます。
革についたキズをチェックして、その箇所にマーキングする作業です。
手でさわって、へこみ具合を確認して、光の加減で見え方が変わるから、いろんな角度から見て、キズの具合を確かめています。
革を鞣(なめ)す過程でできたキズもありますが、それ以前のキズ、まだ革が皮膚だった頃、牛の体にぴったりくっついていた頃のキズが、けっこうたくさん残っています。
引っかきキズや、虫さされの跡、ひときわ大きな毛穴、血の痕、などです。
これは入れてもいい、これはダメ、個体によってキズもさまざま。
ものを作ることって、生き物の命を利用させてもらっていることだよね、と、少しだけ感じつつ作業しています。
ノックさん
宮崎椅子製作所は、「デザイナーたちのおとしもの3」と同時に、「宮崎椅子製作所cafe」
というイベントを別会場にて同時開催いたします。
このイベントでは、昨年11月のAXISと、今年4月のミラノで発表したノックダウン・ラウンジチェアに続き、第2弾として、ノックダウン・ソファ(以下ノックさん)を新たにお披露目いたします。
ただ今、村澤さんのノックさんの製作を、少しずつ進めさせていただいているのですが、この今回の村澤さんのノックさん、何と言いますか、発表前なのであまり大っぴらには言えないのですが、ええと...、つまり...、あれです、「これぞ村澤デザインっ!」といった感じです。とても好いです。
今回の見どころは、何と言ってもクッションの出来栄え。張り担当森本さんの労作です。みなさまどうぞお見逃しなく!
場所は、徳島市内、新町川沿いの第二倉庫アクアチッタ。当日は、宮崎椅子製作所から巡回シャトルバスを運行いたします。
UU sofaのお嫁入り
先週から、新作UU sofaたちが次々と、婿殿店舗に嫁いで行っております。
もうそろそろ、その初々しい姿を店頭にてご覧いただける頃かと思います。
この花嫁は、UU chairの構成を生かした、とてもフレームの美しい、べっぴんさんソファです。
デザインだけではなく、座り方にもこだわっていて、シートの奥行きが深く、「乗る」ことを前提として考えられています。
ということは、末は懐の深い、肝っ玉カアちゃんになるのでしょうか?
一人掛けは、おっカアが恋しくなった一人暮らし単身者にもおすすめですね。
靴を脱いであぐらをかいてホッ、日本人の座感覚にあった、座る道具といった感じです。
オプションで置きクッションを付けることができるので、ファブリックの色を変えて遊んで見るのもきっと楽しいと思います。
お近くに嫁ぎ先のある方は、婿殿店舗にお問い合わせの上、是非、体験してみてください。
嫁ぎ先婿殿店舗検索は こちらをクリック!☆
おっと、ちびっ子オットマンもいるよっ!
東近江-近江八幡-沖島
日月の連休を利用して滋賀へ。
野焼きの田園風景の中をトコトコバスに揺られて、ガリ版刷って、古い宿場を散策して、八幡堀祭りを見て、ビールとフランクフルトを食べて、美味しい天婦羅と丁字麩食べて、築125年の町屋に泊まって、ヴォーリズ建築を見て、 雨に濡れて、ビニール傘買って、商家の町並み散策して、公園で一息ついて、通船に乗って、沖島に渡って、ケンケン山に登って、沖島小児童の木の根っこの解説文読んで、蚊にたくさん刺されて、太陽ぎんぎんに浴びて、ヘンな案山子を見て、キリンレモンを一気飲みして、公園で少しブランコに乗って、傘を忘れて、琵琶湖ビエンナーレを見て、駅前の床屋で散髪して、帰ってきました。
自由すぎる、今年最後の夏休み。
1000枚!!
屋根の上のポリカーボネート葺き
頭の上でドンドン、バタバタ、
音がするので、上を見遣ると、
見下ろすニッカポッカのおっさんと目が合って、
しばらく見つめ合い。
おっさんとおっさんが見つめ合い。
あ...どうもお疲れさまです...。
(鳥羽さん談)
小泉さんがやって来た!
小泉さんと大柴さんが宮崎椅子にやってきた!!
最近デザイナーさんの来社が多くてなんだか楽しいです。
今回はおとしもの展の打ち合わせと新作ソファ&UUソファのチェックをしていただきました。
まずはおとしもの展の打ち合わせ。
ホームページとスタッフブログの話で盛り上がったり。
…小泉さんブログ見て下さっているんですね!!嬉しい限りです!!
…小泉さんがこのブログに登場してくれるのも近いのではないでしょうか!?ワクワク。
そして、小泉さんの村澤さんへのやんちゃなプチいたずらで盛り上がったり。
…村澤さんこのブログ読んだら気になるだろうなーと思いつつ…
…なんだか写真の大柴さん、そんなやんちゃな小泉さんを見守るお母さんみたいで和んじゃいます。
こんな感じで和気あいあいと、でもしっかりと話は進んでゆきました。
見えてきましたよー!!おとしもの展。
かなりおもしろくなりそうな予感です。
そしてソファのチェック。
新作ソファは変更点がたくさんあるので次の試作の完成が楽しみです!!
UUソファ、こちらは記念すべき初回ロットが只今モリモリ出荷中。
小泉さんの最終チェックも受けてほっと一安心。
そしてあっという間に1時間半、小泉さんたちは「2週間後ね。」という大きなプレッシャーを残して
次の仕事場に向かってゆきました。
また2週間後お待ちしております!!…頑張らねば。
おびのこ、のこのこ、きのこのこ~!
いつも、ブログ隊長の吉永が、写真撮影してはブログをアップしているため、
ふと気付くと、隊長があんまりフィーチャーされてないではないか!
ダメだ、そんなんじゃダメだ、隊長!
無心に仕事をしている吉永を見て、ふとそんな事実に気付いて嘆く歩兵バンドゥー。
…というわけで、早速事務所からカメラを持ってきて、仕事をしている吉永を、
こっそり隠し撮り…(この前の盗撮の報復措置でもある)。
気分はもはや、ピューリッツァー賞候補のジャーナリスト気分である。
がいんがいんと結構大きな音を発する機械に向かい、もくもくと作業をする隊長。
隊長、その背中を見て、俺らずっとついていくっす!
マシンと対峙する姿が、カッコよすぎるっす!
…と、脳内では、なぜか勝手に軍隊マンガ(←そんなもんないと思うけど)的妄想が…。
さて…つまらん妄想はおいといて…
ミシンみたいに見えなくもない、この年季の入った大きな機械は、
我々「帯ノコ」と呼んでいます。
読んでそのまま、帯のようなノコギリをぶりりりりり…と回す機械なので、
「帯ノコ」です(たぶん)。
このノコで、パーツを型どおりに切っていくわけですな。
隊長自らデザインをした“hozukiスツール”の座板を、
この帯ノコでひいてゆく隊長。
なんとも手際よくすいすいと切れる合板!
(たぶん私がやったらガタガタのエヘン虫みたいになってしまうであろうよ)
美しい三角が次々と出現!
わ、右下にいっぱいできていく、hozukiスツールの座板、
きのこみたい!
というわけで、本日のタイトルになったバンドゥー即興作詞フレーズが、
突然脳内にぽんっ、と出現し(そして、軍隊妄想はどこかへ…)、
某FM局も真っ青になるほどのヘビーローテーションが繰り返された、今日の昼下がり。
そろそろ、きのこがおいしい、食欲の秋…なのですね!
あ~、おなかがすいたので、今日はもう帰ります~。
白露
Paper Knife sofa
Paper Knife sofaの組み立ての様子。
3人掛けとなると、パーツも長くなり、持ち回しは結構苦労します。
意識的にか、無意識にか分りませんが、作業台の角をうまく利用しています。
多分こういうのって、頭で考えるのではなく体が覚えるのでしょうね。