バックナンバー 2013年7月
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バケツ置きさん
Clamp Chair
ミラノでお披露目した新作 Clamp Chairの紹介です ドイツ出身の若手デザイナーAndreas Kowalewski(アンドレアス・コワルースキー)さんのデザイン 昨年12月に自ら製作した試作品を持ち込んでワークショップを行いました そこで改良を加え 今回ミラノでお披露目となりました 量産化まではもう少し時間がかかりますが どのようにしてこの椅子がデザインされたのか そのコンセプトについてうかがってみました
When I designed the Clamp Chair, I was driven by the idea to create an comfortable yet simple and light wooden object, that emphasizes the beauty of wood and modern craftsmanship – hence a combination of handcraft and CNC tooling.
The principle of a “clamp” shapes the chair consistently and determines its character, which means that the legs are structurally as well as visually interlocking with the corpus, seat and backrest and form eventually a harmonious and seamless unit.
The overall construction is reduced to most minimal possible.
Our main challenge was to to build a very light and slim looking wooden frame, well balance in proportion with the upholstered seat and backrest.
The exceptional experience of Miyazaki, a combination of handcraft and CNC tooling, made it possible to manufacture an extremely slender yet very comfortable chair that appears like an gazelle.
Clamp Chairをデザインしたとき 快適でありながらシンプルで軽やかな木製品-木の美しさと現代の職人技 手仕事とCNCの工作技術を強調するモノ-を作りたいというアイデアに突き動かされた
“Clamp”の主義はその椅子を一貫して形作り 特徴を決定するものである その意味するところは 脚が構造的にも視覚的にも 座と背とクッションといった全体と連動し やがて調和のとれたシームレスな集合体になるというものである
また そのために構造の隅々までが可能な限りミニマライズされている
我々のメインとなった挑戦は とても軽くスリムに見える木製フレームを作ることで かつ 張りを施された座と背のクッション部分とともに バランスのとれたプロポーションにすることだった
宮崎椅子独自の試み つまり手仕事とCNCマシンによる工作技術のコンビネーションが このガゼルのように見える非常にスレンダーでありながらとても快適なチェアを作ることを可能にしたのだ