とれたてフィンガー
UUの強度の要、フィンガージョイント。
真っ直ぐがたくさん並ぶと見入ってしまう。
現在、フル回転で加工を進めております。
KAKInoISUの有機的なフレームと笠木を支える貫も同様に有機的。
貫の作り方も他の椅子とは違う曲者です。
是非、裏側もひっくり返してご覧になってください。
削りくずにも表情がございます。
刃物の形状、加工の方法によってさまざま。
落ちているくずを見れば、そこでどんな作業をしたかもわかったりします。
ちなみにこれは穴あけ作業時に発生したくずですねぇ。
”きゅるきゅるっ”
隅木はひとつひとつ孔あけて、一面終えたらまた別の面に孔あけて。
一脚に四ついるので地味~に手間と時間を要します。
はやさのポイントは作業台の配置とリズム。
HAKU。
三次曲面に削られた背もたれは立体的な座り心地。
フレームは変化に富んだ面形状。
数種類のアール刃を用いて変化に合わせた面取りを施します。
背もたれ下側の面取りも中央の手が触れるところは大きく、接合部に近づくにつれて消えていく。
すっきりとした見た目と座り心地の良さにはわけがあります。
長い間使っていける美しい椅子というコンセプト通りですね。
今日はとびきり出荷場にならぶ椅子の数が多い日でした。
全て製品は出荷担当が一脚一脚、目を凝らして検品梱包しています。
10年以上椅子づくりに携わっているベテランです。
寡黙なひとなのでシンプルに。
9月23日は木取場BOSS・踊る阿呆・宮本健二さんの最後のお仕事の日でした。
10年間木取一筋本当にご苦労様でした。
BOSSの仕事は新体制でしっかりと引き継ぎます。
新天地でのご活躍をお祈りしております!
(積み上げられた材料の前で元木取・現木取・新木取で集合写真)