仕事納め
宮崎椅子製作所は本日をもって仕事納めとさせていただき、新年の仕事始めは1月6日からとなっております
来年も宮崎椅子製作所を宜しくお願いします
これまで宮崎椅子の生産・開発を支え、自らもTRIを生み出した宮崎悠輔さんが12月6日をもって退職されました。
木取場や曲げ場、組立場、木地場など様々な現場で貢献し、多くの新作開発も担当する頼れる先輩であり、
素敵な写真で宮崎椅子を伝えてくれるブログ隊長でもありました。
感謝と寂しさでいっぱいですが、新天地での更なるご活躍を宮崎椅子製作所一同お祈りしております!
宮崎さん、本当にお疲れ様でした!
当時お見せできなかった開発段階の写真と共にワークショップをふりかえります。
第4回は小泉誠さんデザインのC chairです。
「1インチ材」でつくる椅子という新たなコンセプトから開発がスタートしました。
図面から現れたプロトと丸一日対峙し快適な椅子として変化していく。
青虫から蝶に変態していく様子に似ているなと感じます。
シンプルな構成の中に技術的な側面でどの工法を当てはめるのかが開発担当の裏テーマでもありました。
少しマニアックですが工夫を凝らした接合部にもご注目ください。
すっきりとした軽快な印象と奥行きのある座り心地を是非味わっていただきたいです。
当時お見せできなかった開発段階の写真と共にワークショップをふりかえります。
第3回はKai KristiansenさんデザインのUNI-Rest Highです。
UNI-Restの発表後、水面下で進んでいたUNI-Rest High。
デンマークと日本の間と図面と試作品が往復していました。
そして製品化を決定づけたのはやはり現場でのワークショップでした。
全体のバランスと同時に裏側の仕舞い、縫製の細部まで徹底のこだわりで刻一刻と完成に近づいていきます。
簡素でよりよい結果が得られる作業方法をカイさんと職人が話し合う姿が印象的でした。
現場検証で生まれた美しいプロポーションと身体を預けて寛げる座り心地を是非体感してみてください。
当時お見せできなかった開発段階の写真と共にワークショップをふりかえります。
第2回はInoda+SvejeさんデザインのBARです。
木の塊を丹念に削り出し3Dデータから実体が姿を現す。
プロポーション、ディテール、体に触れる感覚それぞれを現物とつき合わせて突き詰めていきます。
真鍮製の足置きはデザイナーと共に訪れた鋳物工場で思考錯誤の末に誕生しました。
現行品の力強い存在感と繊細な表情、そして包み込む座り心地は現場で木粉にまみれながら作り上げたものです。
当時お見せできなかった開発段階の写真と共にワークショップをふりかえります。
第1回は小泉誠さんデザインのfufuです。
心地よい形状、あらゆる環境に適した強度、安定した製造方法。
これらの答えに至るまで2年半、11回の試作を経てfufuは完成を迎えました。
大胆な曲げ木に3次元の強いひねりを加えた背もたれ。
今まで宮崎椅子製作所に潜んでいた新たな技術と出会えた椅子でもあります。
こだわりぬいた座り心地を改めて体感してみてください。
(現行品と試作品の違いにお気づきでしょうか。)