バックナンバー 2021年9月
小学校へ出張
先月末に県内の佐那河内小学校に出張してきました。
せっかくなのでブログで紹介したいと思います。
ことの始まりは10年程前に遡ります。
「先人が次世代のために植えた村の木を使って、新しく出来る小中学校用の学童椅子・机等を作りたい」
と相談を受けたことが始まりです。
桧材で作れるオリジナルデザインを採用し
佐那河内村のためだけに特注で製作・納品しました。
桧材には適度な硬さと美しい艶があり
手で触れると直ぐに体温に馴染み、冷たさを感じることがありません。
また、子供たちには木の経年変化を経験させたいとも仰っていて
寄付をされた山根玉峰様を始め、村の方々の善意が込められていました。
そうして作られた椅子や机たちが10年経った現在も使い続けられており
今回はその勉強机の天板交換をしに行ってきました。
交換前の机や椅子たちは経年変化で濃い飴色となり
人の手に触れられて色艶が増しています。
桧材ならではの優しい風合いで教室に馴染んでおります。
また、使い込まれてずいぶん傷も増えている様子でした。
これまで沢山の生徒たちに使われてきた長い時間を感じます。
さっそく作業開始です。
ネジを緩め、天板を交換し、最後はしっかりネジを締めなおしていきます。
各教室を回りながら手際よく作業を進めていきます。
交換は無事に終わり、教室には新しい桧材の天板たちが並びます。
こうしてみると、経年変化前と後では色の違いが分かりやすいです。
全体の雰囲気も明るくなった気がします。
机と一緒に納品していた学習椅子たちも
グラつきもなくしっかりとしていました。
まだまだ使ってもらえそうで一安心です。
普段何気なく使われているモノも誰かの想いが込められていること。
時には直したり部分的に交換することで長く使っていくことの大切さ。
そんなことを改めて感じる出張となりました。
佐那河内村の自然豊かな環境と一緒に
これからも生徒さん達の勉強を支えていけますように。
仕上げ組
本日はUNI-Masterの仕上げ組がありました。
この椅子はトータルで2回組立作業があります。
どちらも、組み立て後にすり合わせの研磨があり
肘と前後脚、笠木と後脚 が滑らかに繋がるように職人が研磨します。