背もたれの曲げ木

daen chairの曲げ木が進行中です。
椅子の背もたれ部分の 背中に沿うような曲がり具合。
ただの削り出しよりも材料に無駄がなく
目切れの少ない 木目の通った強い部材ができるのが曲げの強み。

意外と曲げ木は感覚的な仕事です。
コツを掴むには 仕組みを理解しつつ 場数をこなす必要があります。
曲げ場のMさんも 木材の状態と向き合う日々。

今回の曲げ木は 縦型ベンダーと呼ばれる機械を使います。
LUNA 、 Sail の背部分を曲げているのもこの機械です。
左右の端を持ち上げ 治具に沿わすようなカタチで
少しずつ少しずつ 慎重に曲げていく。
適切に蒸せれていないと この曲げるときに
材が折れたり くしゃっとシワができて 不良が出てしまう。

釜で蒸すといっても 樹種やそれぞれの含水率によっても水分の入り方が違います。
蒸した後の重さ 床に軽く打ち付けた時の鈍い音 見た目の膨らみ方など、
材料が発するさまざまな情報に 感覚を研ぎ澄ませることが大切です。